ガイドコラム

登山防災シリーズ VOL.02 冬の災害、公園避難生活に耐えられますか?

 

2020年が目の前に近づいてきました。そして、あの阪神淡路大震災の起きた1月17日、来年2020年は25年(四半世紀)の節目です。

寒い時期に起きる大きな地震が起きているのは気のせいでしょうか。

余震が怖くて公園に避難したあの光景が目に浮かんできます。

1995年震災後、余震を恐れ公園に避難する人々、この時点ではまだそれ程多くはありませんでした。photo by Kato Tomoji

山歩きが大好きな皆さんに伝えたいこと

それは自分と自分の大事な人を守るために登山装備が役立つということです。

 

「登山防災シリーズVOL.01」では、命をつなぐ大切な「水」をご紹介しました。

 

「登山防災シリーズVOL.02」

今回は休息と睡眠といった生活の質を維持する「寒さ対策」に役立つ登山用品のご紹介です。

テント泊登山では「衣食住」をリュックサック一つに詰め込んで歩きます。

寒さ対策という点から、まず「衣」中でも防寒に関してです。

薄手の生地に上質のダウンを詰めた登山用ならコンパクトに収納できスペースを無駄にすることがありません。

頭部や頸部周りから体温が逃げるのを防ぎやすい「フード付き」なら更に安心です。

運動負荷がほとんどない避難所生活では下半身の冷えは辛いです。女性には是非お勧めします。

登山用品店ならでは地味ですが古くからある用品です。

特に冷え性の方なら、足用の携帯使い捨てカイロと合わせて使うと良いかもしれません。低温やけどに注意してくださいね。

ダウンソックス。冬のテント生活であると優越感抜群のあったらうれしい装備

次にご紹介するのは休憩や睡眠に欠かせない「住」を暖かく過ごすのに欠かせないアイテムを紹介します。

登山では持ち運びに便利な空気注入式のタイプも使いますが、避難所生活が想定内であれば、嵩張りますが独立気泡タイプが安心です。

マットレス 左銀色が独立気泡タイプ
独立気泡タイプを折りたたんだ状態

登山でも睡眠はとっても大事なので、複数日数でのテント泊なら、突起物やコンロの熱によるパンクの心配がなく手荒く扱うことができる独立気泡タイプが活躍します。

  • 6:コンパクトに収納でき、広げれば暖かい登山用寝袋(シュラフ)は、最もミニマムなプライベート空間でもあります。

自宅から避難する時のことを考えれば、オートキャンプ用の大きな封筒型シュラフは運ぶの大変です。家族がいるなら尚更です。

山岳用寝袋・シュラフは上質のダウンを使うタイプなら、コンパクトになって、持ち運びも楽です。

収納時
  • 7:冷たい外気、雨や風を防ぐのがテントです。

居住性を考えればオートキャンプテントが良いと考えるかもしれませんが、限られた避難スペースに唯我独尊で張ることができるのか、私には自信がありません。

山岳テントのいろいろ

自然災害はいつ身の上に降りかかるかは誰にもわかりません。しかし、備えることができます。

普段から登山やキャンプを楽しむことで、イザという時に慌てず落ち着いて家族を守れるのは素敵だと思いませんか。

好日山荘登山学校では初心者からのベテランまで楽しみながら学べるメニューがたくさんあります。

一緒に山を楽しみましょう。 ⇒ 加藤ガイド同行

この記事を書いたのは「ガイド 加藤智二」

ガイド 加藤智二

公益社団法人日本山岳ガイド協会 認定山岳ガイド
日本プロガイド協会
日本山岳レスキュー協会所属
国立登山研修所講師

1960年生まれ。高校では小学校から続けるサッカーに没頭、キャプテンを務めました。
住み込みで新聞配達をしながら専門学校に通い、一人で山を始めました。卒業後、社会人山岳会に入り沢登り、岩登り、冬山など本格的に登山を開始、84年にネパールを皮切りにパキスタン、中国へ海外登山を行いました。
冬山登山や岩登りも行いますが、植物・地質など自然全般が大好きで、写真撮影も得意としています。
広範囲な登山を目指すことをモットーとしています。
現在は国立登山研修所講師や公益社団法人日本山岳ガイド協会などの事業への協力を行っています。

≪主な海外山行≫
■パキスタン ガッシャーブルムⅡ(8035m)
■中国 チョーオユー(8201m)
■日本・中国・ネパール三国合同チョモランマ・サガルマータ(8848m)

≪関連ホームページ・ブログ≫
■好日山荘登山学校校長のご挨拶

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