ガイドコラム

小さな山旅 「加西アルプス」

 

秋晴れ予想の一日、良いトコが見つかるかな?

そんな時、見晴らしの良いトコ。

「ご当地アルプス」をキーワードに検索してみたら、見つかったんです!加西アルプスが!

見晴らし抜群ですね!

兵庫県加西市ってどんなところ?

調べてみたら山歩きだけでなくたくさんの見どころと美味しいものもたくさんありました!

★ 乗り物好きにはたまらない田園の中を走る一両列車「北条鉄道」春は菜の花、秋は黄金の稲穂が揺れる中を走ります。

刈入れが始まる今頃もシャッターチャンスです。全長13.6kmの単線です。気の向いた駅で下車してベストポジションを探しながらの田園散歩も楽しそうです。

善坊山の山頂広場から望遠レンズで!

春には・・

菜の花と北条鉄道、季節を変えて訪れてみませんか。

☆ 歴史好きには一日では廻りきれない寺社仏閣ポイントがあります。

私は1300年前の白鳳時代に彫られた国重要文化財「浮彫三尊仏龕(ぶつがん)(通称:古法華石仏)」がある古法華は加西アルプス歩きの時にはぜひ立ち寄ってほしいです。ただし拝観には事前予約が必要です。

1300年前に彫られた仏様

★ 私は自然観察が大好きなので、網引湿原がおすすめします。ここは加西市の野生生物保護地区となっています。

地元の方が大切に保護管理されていて入場は無料ですが、観察時間が決められています。加西市おススメの「古刹周遍寺とあびき湿原散策コース」も参考にしてみてくださいね。

6月にはハッチョウトンボが・・・ 望遠レンズがあると良いですね。
トキソウ。じっくりと観察すればほかのお花も見つかりますよ。

前置きが少し長くなってしまいました。さあ、加西アルプスはどんなところなのか一緒に見ていきましょう。

北条鉄道!先頭の窓にかぶりついて乗るためだけに来る人も・・

北条鉄道「法華口駅」駅舎にはコメ粉を使うなどたくさんの創作パンで人気がある「パン工房 Mon Favri」があります。今日の昼食に買うのも良いですね。

法華口駅にはレンタサイクルもあります。今日はハイキングなので善坊山を目指します。

県道は歩いても良いですが、適当なところで田んぼの中の農道に入ってみましょう。

善坊山(右です)

田園のむこうに連なる加西アルプス、駅前からは緑に覆われているように見えますね。

田んぼを良く見ると品種の違いによって収穫時が異なるようです。

コシヒカリの刈入れです!

取材した9/8、地元小学校の授業の一環で育てているコシヒカリが早くも収穫が始まっていました。

ワイワイ!ガヤガヤ!春の田植えから子供たちが丹精込めて育てました。

その傍らにはサトイモが元気に育っていました!このサトイモは地元農家の玉木さんが育てています。

11/14(土)に好日山荘登山学校「里芋収穫と加西アルプスハイキング」で収穫する畑なんです。

先日の台風の風で大きなサトイモの葉っぱが少し裏返っていますね。

サトイモは連作できないので、昨年の畑とは異なっていました。

大人の背丈を超える程に育っています。
昨年2019年、大きく育った里芋を収穫しました。皆さんちぎれんばかりの量を袋に詰めていましたが。

点在する農業用ため池を吹き抜ける風を受けながら農道を歩いていきましょう。

農作業の皆さんや時々通る地元の車に軽く会釈するとほんわかと温かい気持ちになります。

ため池のむこう、右手の山が善坊山です。

県道の信号機を渡ると善坊山への登山道です。地元の方が刈り払いして整備しているので歩きやすい道です。

高い木々は少ないので直接陽射しを受けます!帽子や日焼け対策は確実に。

善坊山への登り。2019年の時の様子。

播磨エリアは古い時代の火山噴出物からできている溶結凝灰岩が多く岩山がたくさんあります。

雨の少ない気候ということもあって乾燥に強い針葉樹などが生える見通しの良い登山道が続きます。

広い尾根、岩質は滑りにくく快適です。

かつての山城跡とも言われる善坊山からは田園地帯を走る北条鉄道や北播磨の山々が広々と望めます。

遠くに多可町にある笠形山が望めます。

是非訪れてほしい「鶉野飛行場跡と紫電改実物大模型」を遠くに臨むことができます。

紫電改は第一、第三日曜日だけ太陽の元に引き出されます。
でも、ガラスシャッター越しに見ることできますよ。

楽しい吊り橋を渡ると大きな岩の斜面をワイワイと登ります。恐がりさんや岩が苦手な方のためにクサリもついているので安心です。

吊り橋を渡ると岩を登ります。

登りきると再び現れる360度の展望、端正な三角形の笠松山へ続く尾根道を見ることができるでしょう。

気持ちいい場所です。

山々に囲まれたエリアは「古法華自然公園」となっていて、キャンプ場が整備されています。雪が降ることがない?たぶん!なので涼しくなる秋、空気が澄む冬なんかすごく楽しい時間が過ごせそうです。

三角の笠松山、岩肌には大きな達磨が彫られています。わかりますか?

見える建物は古法華アトリエ館です。予約制ですが地元産の長石(おさいし)を使った彫刻を体験できるそうです。

お米の収穫が終わると素敵な景色を見ることができるのでご紹介しますね。

これはなんでしょう?

熱気球愛好家がここ加西市に来ておこなう空中散歩の様子を見ることができるんです。加西アルプスの開けた稜線から浮かぶ熱気球、どんな感じなのでしょう?見てみたいものです。

バルーンフェスティバルは行われないかもしれませんが、愛好家は気球を上げるそうです。

笠松山からはキャンプ場を取り巻くように幾つかの登山道があります。様々なコースを組み合わせることができるのも加西アルプスの魅力です。

今日は良い運動したなぁ、という食いしん坊さん!今の時期なら美味しい種なし葡萄が良いですよ。日照時間が多い加西市は葡萄の産地なんです。

紫が「藤稔(ふじみのり)」赤いのが「ゴルビー」です。

cafe 木かげ

私は地元の方のイチオシのカフェを教えてもらい訪ねてみました。今日は定休日!そういうことも旅には良くあることですね。次回の楽しみが増えました!

今回は兵庫県にある加西アルプスとその周辺のおススメポイントをご紹介しました。

高速道路を使うともっと広範囲を楽しめますね。

加西の紹介ユーチューブ動画をつくってみました。13分程です。 ⇒ 美味しい楽しい里山歩き 加西アルプス

美味しい里芋収穫体験と加西アルプスハイキング ホスト&ガイドは加藤と地元の皆さんです。 ⇒ こちら

加西市を訪れる前にチェック! ⇒ こちら

この記事を書いたのは「ガイド 加藤智二」

ガイド 加藤智二

公益社団法人日本山岳ガイド協会 認定山岳ガイド
日本プロガイド協会
日本山岳レスキュー協会所属
国立登山研修所講師

1960年生まれ。高校では小学校から続けるサッカーに没頭、キャプテンを務めました。
住み込みで新聞配達をしながら専門学校に通い、一人で山を始めました。卒業後、社会人山岳会に入り沢登り、岩登り、冬山など本格的に登山を開始、84年にネパールを皮切りにパキスタン、中国へ海外登山を行いました。
冬山登山や岩登りも行いますが、植物・地質など自然全般が大好きで、写真撮影も得意としています。
広範囲な登山を目指すことをモットーとしています。
現在は国立登山研修所講師や公益社団法人日本山岳ガイド協会などの事業への協力を行っています。

≪主な海外山行≫
■パキスタン ガッシャーブルムⅡ(8035m)
■中国 チョーオユー(8201m)
■日本・中国・ネパール三国合同チョモランマ・サガルマータ(8848m)

≪関連ホームページ・ブログ≫
■好日山荘登山学校校長のご挨拶

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