「立山黒部アルペンルート」説明するまでもなく、国内旅行の目的地として超有名な場所ですよね。観光で一度は行ったことがある方も多いのではないでしょうか。室堂ターミナル周辺の散策だけでも十分すぎるほどの大自然を満喫でるこの場所で、登山、テント泊をプラスすると一生の思い出に残る時間を過ごせるでしょう。
立山で登山、立山でテント泊と聞くと、難易度がとてつもなく高いイメージですが、そこは広大な立山。室堂ターミナルから比較的簡単に登れる山、ターミナルから1時間弱歩けば到着するテント場と登山初心者でも十分チャレンジできる場所なんです。
別山乗越から見下ろす室堂平 こんな雄大な場所でテント泊なんて夢のよう。
登山の基点となる室堂ターミナルへは、富山県側の立山町からと、長野県側の扇沢からアプローチする2通りの方法があります。関西、上越、北陸方面からは立山町、関東、中部からは扇沢からの入山が便利です。ケーブルカー、トロリーバス、ロープウエイ等を駆使して2500mの大地へと連れて行ってくれます。
右手に立山三山を眺めながらキャンプ場へ
雄大な山々に囲まれた雷鳥沢キャンプ場に到着!!
室堂平でキャンプをする場所は1個所のみ「雷鳥沢キャンプ場」室堂ターミナルから約45分。途中に数軒の山小屋を経由するので安心です。立山縦走や奥大日岳へ向かう登山の拠点となり、立山連峰や大日連峰を見渡せ、飽きることない優雅な景色が堪能できる素晴らしい立地です。周辺の山小屋で、温泉に入ることもできます。
テント場から歩いて「温泉」「食事」「ソフトクリーム!」
どうですか?行ってみたくなりましたか?「立山でテント泊。行ってみたいけどなんて自分には無理」と諦めずに是チャレンジしてください。もちろん、アルプスでのテント泊は、大きくて重い荷物を運んでの移動。テント設営・調理・食事・かたずけ・テント撤収、そして悪天候時の対応と通常の登山よりも負担は大きくなります。いきなりアルプスではなく低山やテント場までのアプローチの短い山で一度お試しを挟んでからチャレンジ下さい。
また、立山には多くの快適な山小屋があります。テント泊が不安な方は山小屋を利用しての登山をお楽しみください。
注:2020年は新型コロナ感染症対策として、立山黒部アルペンルートの乗車人数が制限されているため通常よりも移動に時間がかかる可能性があります。時間には余裕を持って行動しましょう。
この記事を書いたのは「田中敦 ガイド」
公益社団法人日本山岳ガイド協会認定登山ガイド ステージⅡ
N.I.A.J(Nature Instructors Academy of Japan)所属
山好きの父親の影響で、物心がつく前から登山、スキーを始める。
航空関係の学校を卒業しながら全く航空系には進まず。卒業後すぐにガイド業を始める。
20歳~32歳まで、オセアニア、ヨーロッパ、特にスイスを中心に日本からのトレッキング、登山、スキーのお客様を案内する。
33歳に帰国後は、日本からガイド兼ツアーリーダーとして世界各地の山にお客様をご案内。
現在は、好日山荘登山学校講師 普段は好日山荘 松本パルコ店に勤務
≪主な海外山行≫
■タンザニア キリマンジャロ(4回)
■ロシア エルブルース(4回)
■南極 ビンソンマシフ
■オーストラリア コジオスコ
■ヨーロッパアルプス 4000m峰12座(モンブラン、マッターホルン等)
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