【シュラフ選びのポイント】
シュラフを選ぶポイントは使う時期(気温)と場所を
しっかりイメージしておくことが大切になってきます。
シュラフの表記では「最低」使用温度となっていることが多いので
実際の気温よりも7℃~8℃余裕を持ったものを選ぶと快適に過ごすことができます。
・夏用
夏の里山・キャンプ(本州)の場合⇒最低使用温度5℃~10℃
・3シーズン用
夏の日本アルプス・秋の里山の場合⇒最低使用温度-5℃~5℃
・冬用
晩秋の八ヶ岳などの場合⇒最低使用温度-5℃以下
これ以外で厳冬期でも使用される場合は最低使用温度-20℃以下のものにする必要があります。
【シュラフの素材について】
使用温度や使用場所以外に素材や形状によって収納時のコンパクトさが異なります。
・ダウン(羽毛)
多くの空気を含み、快適に眠ることが出来ます。軽量で収納サイズも小さいのが特長です。
「フィルパワー」という数値は品質の目安です。
フィルパワー:1オンス(約28.4g)のダウンを容器の中で圧縮し、一定の条件下でどのくらい復元するかを測定した数値。値が大きいほど高品質となり、現在は700~800フィルパワーのダウンが主流です。
・化学繊維(化繊)
ダウンと比較してもお手ごろな価格ですが、収納サイズが比較的大きくなります。
あまり安価のものはヘタリが早く、保温性が低下しやすいので注意が必要です。
【シュラフの形状について】
・マミー型
収納時にかさばりにくくコンパクトになるため登山におすすめのタイプです。
・封筒型
一般的にオートキャンプで使われるタイプです。収納サイズが大きいので登山向きではありません。
【使用気温別おすすめのシュラフ】
夏用
【好日山荘 スタッフ】
個人差がかなりあるため断言はできませんが、夏季の日本アルプス(9月ごろまで)なら圧倒的なコンパクトさと軽量さで荷物がかなり楽になります。10℃を下回るような環境では厳しいと思います。
3シーズン用
オーロラライト350SDXLT レギュラー
エア450X ショート
【好日山荘さいか屋藤沢店 スタッフ】
秋の白馬縦走(最低気温-2℃)のときは快適そのもの!軽さと暖かさを両立させた、汎用性の高いシュラフだと思います。
【好日山荘姫路駅前店 スタッフ】
3シーズン用シュラフの代表格といえばこの商品だと思います。高いフィルパワーを持つダウンを使用しているので、厳冬期以外は使用できます。シュラフカバーやインナーシーツと併用すればより暖かさが増します。
【好日山荘明石大久保店 スタッフ】
個人差はおおいにあると思いますがマットやシュラフカバー、ウェアなどの工夫次第でオールシーズン使用できます。
【好日山荘 スタッフ】
レインカバーが不要なので、持ち運びが楽なだけでなく睡眠時のカバーとシュラフのズレがないためストレスレスです。
【好日山荘岡山駅前店 スタッフ】
シュラフカバーにシュラフをセットする手間がいらない。・日本製で永久保証があること。など利点が多く、とても気に入っています。 僕の場合、外気温マイナス1~2℃でテント内が2℃ぐらいの時に、シュラフ内でダウンジャケット+薄いダウンパンツを履いた状態で普通に寝れるという感じです。
冬山一般登山用
【好日山荘 スタッフ】
表生地に防水コーティングがされているおかげで、シュラフカバーがなくても結露の多い冬場のテント内でダウンが濡れてしまうという不快な思いをしなくてすみました。
【好日山荘四日市店 スタッフ】
年越しの八ヶ岳の行者小屋テント場で使いました。比較的暖かい気温だったのでテント内温度は-10℃くらいでした。底冷えはしましたが、そこ以外は暖かく快眠することができ、驚きの保温力です。
【おすすめ!防水透湿・撥水性能の高いシュラフ】
ナンガのオーロラシリーズは表生地にオーロラテックスを使用しています。
オーロラテックスとは多孔質ポリウレタン防水コーティング加工を施したナイロン生地で
防水性を高めると内部が蒸れやすいという問題を高レベルで解決した素材になります。さらに好日山荘オリジナルモデル(SDXLT)はDXシリーズの羽毛に超撥水加工を施したUDD(ウルトラドライダウン)を使用し湿度・水分により強くなっています。
【シュラフと一緒に揃えたい!快適アイテム】
・マット
シュラフの下に敷くことで、背中の冷えを防ぎ、湿気を遮断します。
コンパクトで軽量なウレタンのエアマットや、
お手頃なアルミロールマットなど種類がいくつかあります。
リッジレスト ソーライト レギュラー
【好日山荘浜松メイワン店 スタッフ】
空気が対流しないので暖かく、軽量で広げてすぐに使える点で非常に気に入っています。
【好日山荘WebShop スタッフ】
厳冬期の雪山などでもパンクの危険性がないので安心して寝ることができます。
・シュラフシーツ
シュラフのインナーとして使用します。保温性をアップさせ汚れの防止になります。
山小屋泊まりの時にはマイシーツとして併用することができ重宝します。
シルクシーツレクタ
【好日山荘池袋西口店 スタッフ】
シュラフのシーツとしての使い方以外に山小屋のお布団がなんとなく苦手な方や今日は混んでいるので、1枚の蒲団に2人で寝てください、なんて時に自身のスペースを確保し易いのでおすすめです。
・シュラフカバー
シュラフを包み込み結露による濡れや冷えを防ぎます。
ゴアリップスリーピングバッグカバーシーム2
【好日山荘 スタッフ】
GORE- TEX仕様でお値打ち価格が魅力なシュラフカバーです。外からの濡れを防止する目的だけでなく、寝ている時に身体から出る湿気でダウンが濡れる可能性もあ るため、GORE-TEXの透湿性は大切な機能です。
【好日山荘各務原店 スタッフ】
寒くなってくると、シュラフカバーの出番が増えます。テント内の温度と外気の温度の差が大きくなると、テント内が結露して、ひどいときには水滴がポタポタと落ちてきます。落ちてきた水滴や、テント内の壁に付いた水分によってシュラフが濡れてしまうと大変!!!!
特にダウンのシュラフは濡れてしまうと、保温力が大幅に低下してしまいます。
そんなことが無いように、特に冬場はシュラフカバーが必須です。
まとめ
山の夜は基本的に寒いことが多いので
シュラフは使用する気温や場所を考慮し暖かいものを選ぶことが
テント泊の快適さを左右するポイントになります。
よく行く季節や山をイメージして自分に合ったシュラフを選ぶようにしましょう。
この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」
登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!
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