【関西－琵琶湖周辺　伊吹山・比良山】好日山荘スタッフがオススメする春の花の山！

雪割り新芽が芽吹き、待ちわびたかのように花の子らが咲き誇る。
山々も白に紅に染まり、花嵐が澄清の彼方へといざなう。
凍える川も透明な潤いを里へ届け始めます。

花の美しい国、ニッポンの誇る春の山々。
関西は琵琶湖の周辺で花を楽しめる春の山をピックアップしてご紹介いたします。

■伊吹山
　　　　　・他のルートなどの情報
　　　　　・伊吹山へのアプローチ
　　　　　・伊吹山周辺のたのしみ
　　　　　・参考となる登山レポート

■比良山系（権現山～蓬莱山～打見山）
　　　　　・他のルートなどの情報
　　　　　・比良山へのアプローチ
　　　　　・比良山周辺のたのしみ
　　　　　・参考となる登山レポート

■春山で持っておきたいアイテム

伊吹山

日本の真ん中にある琵琶湖の東にそびえ立つ山。
滋賀県、岐阜県にまたがる伊吹山地の最高峰1377mの山です。
古くから霊峰とされ、古代『日本書紀』においてはヤマトタケルが伊吹山の荒神を退治しに登りますが返り討ちにあい、命からがら下山したという伝説が残されています。
沢山の花々が可憐に咲き誇る「花の山」として有名で、「新・花の百名山」の１つに選定されています。
また植生は古くから薬草として重宝されており、280種類以上の薬用植物が自生しています。

大斜面が頂上まで続く伊吹山。
下から上まで見事に全てが見える珍しい山です。

米原、彦根の市街地、琵琶湖を足元に眺めながらつづら折りの登山道を登っていきます。

避難小屋や休憩所なども整備され、適度なペースで登りやすい。
もしもの時にも避難が出来て安心です。

白い可憐な花を咲かせるニリンソウ。

黄色がまぶしいツルキジムロ

イブキジャコウソウ

メタカラコウ

登山者をねぎらうかのように頂上は一面のお花畑！
花畑でゴロゴロしたい～(*´ρ`*)

伊吹山山頂とヤマトタケル像。

がんばって登った人にはごほうび！
登頂証明書を眺めながら、冷たいかき氷はいかが？

【ハイキングルート】
伊吹山登山口 →（約100分）→ 3合目 →（約130分）→ 伊吹山頂上

他のルートなどの情報

麓からも歩いて登れますが、山頂付近まで車で行くこともできます。
伊吹山ドライブウェイを使い頂上付近の駐車場まで、そこから歩いて頂上まで。
麓から登る体力の無い方でも、安心して高山の風景やお花畑を楽しむことが出来ます。

伊吹山へのアプローチ

【登山口まで公共交通機関で来られる方】
JR近江長岡駅よりバスにて伊吹登山口まで。1日に7～9本のバスがあります。
（時刻等最新情報については、JR東海、湖国バスまでご確認ください）

【お車で来られる方】
名神高速道路　関ヶ原を降り、国道365号線を西へ。
高番交差点から県道551号線を北へ。伊吹登山口まで。

伊吹山周辺のたのしみ

■いぶき薬草湯
伊吹山の麓に位置する文化センター内にある薬草温泉。
露天風呂は奥伊吹の花崗岩で作った岩風呂です。
伊吹山で疲れた体は、伊吹山の薬草で癒しましょう。

■国宝　彦根城
築城410年、琵琶湖畔に立つ美しいお城です。
彦根城天守、天秤櫓、西の丸三重櫓、太鼓門櫓、玄宮園など国宝や重要文化財が立ち並ぶ。
このあたりを訪れたなら、ぜひとも立ち寄りたい史跡です。
映画やテレビドラマでも撮影地として頻繁に利用され、
現在は、2017年NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」で話題になっています。

参考となる登山レポートはこちら

天空のお花畑・伊吹山
入山日： 2016年05月14日

日本百名山　伊吹山
入山日： 2016年05月14日

比良山系（権現山～蓬莱山～打見山）

比良山系は、琵琶湖の西岸、南北約20km、東西約5km　壁のように連なる山地です。
最高峰は1214mの武奈ヶ岳。
武奈ヶ岳頂上付近は風雪のため植物が生育していませんが、稜線以下の森の中ではいろいろな花が咲き誇っています。

ここでは、琵琶湖を望む眺望がよく、とても歩きやすいルートをご紹介いたします。

平バス停から森の中を登り、権現山まで辿り着いた瞬間、目の前に琵琶湖の大展望が開けます。
遮る樹木もなく、素晴らしい景色です。

そこからは大きなアップダウンもあまりない平らに近い稜線。まさに天空を歩いているかのよう。

途中に涼しげな湿原池もあります。
1060m県内最高地の湿原です。
小女郎ヶ池といい雨乞いの池とのことですが、実は悲哀伝説のある湿原です。
麓の村の婦人が池の主である大蛇に魅入られ、池へ消えていったということです。
綺麗な高地の湿原にそんな伝説があるなんて思えない風景ですね。

蓬莱山大斜面に広がる水仙の群生

白とピンクの貴婦人の服の袖のようなイワカガミ

ピンクの花を咲かせるシャクナゲ

【ハイキングルート】
平バス停 →（約60分）→ 権現山 →（約60分）→ 蓬莱山 →（約20分）→ 打見山

他のルートなどの情報

比良山系の稜線は南北に連なっていますので、脚力・体力に合わせてさらに距離を伸ばすことも可能です。
比良岳、鳥谷山、堂満岳を縦走し、昔スキー場のあった北比良峠と八雲が原湿原を通り、最高峰武奈ヶ岳へと続いています。
下山は、打見山から歩いて下山または、びわ湖バレイロープウェイで麓まで下ることが出来ます。
（びわ湖バレイロープウェイの情報はこちら→http://www.biwako-valley.com/index.php）

比良山へのアプローチ

【登山口まで公共交通機関で来られる方】
京都出町柳駅よりバスにて平バス停まで約1時間。
（2017年2月現在、朝1本、夕方1本のみの運行ですのでご注意ください。時刻等最新情報については、京都バス、までご確認ください）

【お車で来られる方】
平バス停（権現山麓）：京都市街地から国道367号線を北へ。
びわ湖バレイロープウェイ山麓駅（打見山麓）：湖西道路　志賀ICから1キロ先のびわ湖バレイ口を右折。

比良山周辺のたのしみ

■びわ湖バレイ
京阪神から最も近い大型スキー場で、ゲレンデから眼下に琵琶湖を望む国内有数の眺望です。
夏場は沢山の遊具が無料で利用でき、巨大なスキー場は巨大な草原に。
アウトドアの一大拠点です。

■比良とぴあ
琵琶湖にほど近い天然温泉比良とぴあ。
温泉や食事だけでなく、マレットゴルフ場なども備え、
登山だけでなく琵琶湖ツーリングでも立ち寄ってはいかがでしょうか？