千畳敷カールは、木曽駒ヶ岳へアプローチする駒ヶ岳ロープウェイ 千畳敷駅を降りた目の前に広がる岩の壁に囲まれたエリア。
稜線までまっすぐ中央に延びる岩階段の登山道が、木曽駒ヶ岳のある稜線に繋がっています。
夏はシナノキンバイ、コバイケイソウ、ハクサンイチゲなどの高山植物が咲き乱れ、秋になると草木が黄色に赤に燃え上がります。
カール地形の底から壁まで色が変わり、カールに作られた観光道からは壮大な景色を眺めることが出来ます。
日本一の標高差950mを誇る駒ヶ岳ロープウェイは通年営業(気象条件により停止している場合があります)しており、誰でも手軽に高山地帯を訪れることが出来ます。
春、夏、秋、冬と高山の季節の移ろいに酔いしれてみてはいかが?
千畳敷カールから稜線に上がると、そこは標高約2900mを越える岩の山の上。
宝剣山荘、駒ヶ岳頂上山荘などを通り、標高2956mの木曽駒ヶ岳へ至ります。
あまり大きなアップダウンもなく、木曽駒ヶ岳、宝剣岳、伊那前岳を周遊することができます。
木曽駒ヶ岳の頂上からは360度の大展望で、八ヶ岳や北アルプス、南アルプスまで見渡すことが出来ます。
千畳敷カールで紅葉を楽しみ、木曽駒ヶ岳の頂上で白い北アルプスを眺める。
そんな変化に富んだ景観に出逢えるかもしれません。
紅葉の時期(例年)
9月中旬から色づきはじめ、9月下旬~10月上旬ころに見頃を迎えます。
主な紅葉する樹木
ダケカンバ、ナナカマド など
駒ヶ岳ロープウェイのゴンドラから見る断崖に色づく紅葉もオススメです!
千畳敷カールのご紹介
『菅の台バスセンター』
車で来られた方は駐車場に停めて、バスに乗り換えになります。
駒ヶ根ICから1.5kmほど。高速バスの駒ヶ根ICバス停下車の方はちょっとの歩きですね。
大きな駐車場がありますが、ハイシーズンの場合は満車になる場合もあります。
電車で来られた方は駒ヶ根駅前から乗り換えになります。
中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ
・周辺の観光案内
・駒ヶ根駅前、菅の台バスセンター、駒ヶ岳ロープウェイをつなぐ時刻表などご確認ください。
『駒ヶ根ロープウェイ しらび平駅』
日本一の標高差のロープウェイに乗り換えて、一気に標高2612mへ。
『駒ヶ根ロープウェイ 千畳敷駅』
千畳敷カールの底の縁に立っています。
千畳敷駅前は綺麗に整地されています。
千畳敷駅の「2612Cafe」で食べられる26.12cmのウインナーを挟んだ「2612ドッグ」!
天空の駅に綺麗でおいしい食べ物・飲み物を提供するカフェが登場!
中央アルプス千畳敷 2612Cafe
・中央アルプスの雪解け水とオリジナルブレンドのコーヒー、信州産の食材を使った料理など
一歩外へ足を踏み出せば、そこには一面黄金に輝くカールが!
ナナカマドも真っ赤に色づいて美しい
秋の高山で冷えた体をちょっと暖めたい。
帰りは、菅の台バスセンター近くの『こまくさの湯』がオススメです。
こまくさの湯
・温泉(日帰り入浴 700円)
・食堂、売店あり
別ルートのご紹介
■木曽駒ヶ岳・伊那前岳・宝剣岳へ 千畳敷カール周遊コース
千畳敷駅→(50分)→乗越浄土→(15分)→伊那前岳→(20分)→宝剣山荘→(20分)→中岳→(10分)→駒ヶ岳頂上山荘→(20分)→木曽駒ヶ岳→(40分 巻道)→宝剣山荘→(25分)→宝剣岳→(50分)→極楽平→(25分)→千畳敷駅
千畳敷駅を出て、観光道を進みます。
観光道の途中から、分岐して八丁坂という岩の階段を登っていきます。
つづら折りの八丁坂を登っていくと、稜線上の乗越浄土に到着。
千畳敷の上、稜線上はほぼ水平に近いような地形です。
天候が悪化するとガスが出やすく、一面真っ白になってしまう場合があります。
水平に近く横に広い地形で、道迷い遭難の危険が高いです。
下山するのがベストですが、どうしてもという場合は千畳敷から上がって左方面(西)が宝剣山荘です。
道を下ったり、登ったりしません。足元の道沿いのロープやコンパスをよく見て下さい。
伊那前岳から千畳敷方面を見た風景です。
写真中央左が宝剣岳ですね。綺麗な稜線が続いています。
宝剣山荘は乗越浄土からすぐ近くです。
宝剣山荘
・営業期間 4月上旬~11月初旬
・宿泊 可(1泊2食10,000円、1泊夕食のみ9,500円、1泊朝食のみ9,000円、素泊まり7,500円 )
・テント場 なし(駒ヶ岳頂上山荘前にテント泊)
・売店 あり(そば、ラーメン、カレー等、お土産物)
中岳にあがると、反対側に木曽駒ヶ岳、駒ヶ岳頂上山荘が見えます。
さほど遠くもなく、アップダウンもないので、快適なハイキングを楽しめます。
駒ヶ岳頂上山荘
・営業期間 7月上旬~10月初旬
・宿泊 可(1泊2食10,000円、1泊夕食のみ9,500円、1泊朝食のみ9,000円、素泊まり7,500円 )
・売店 あり(そば、ラーメン、カレー等、お土産物)
木曽駒ヶ岳頂上から眺めた写真。
写真中央の小山が中岳、その右隣の三角形のピークが宝剣岳です。
宝剣岳の岩場は切れ落ちている場所もあり、鎖も沢山あります。
岩場歩き、岩場登りが苦手な方は避けた方が良いかもしれません。
宝剣岳を登り詰めていくと、大きな岩が林立しているピークへたどり着きます。
その中でひときわ尖った高い岩。それが宝剣岳頂上です。
ピークの岩に登ることが出来ますが、急峻な地形で滑落のリスクもあります。
また雨やガスで濡れた岩は大変滑りやすく、頂上まで登ってこられたとしても、濡れている場合は宝剣岳ピークに登るのは避けた方が良いでしょう。
宝剣岳を越えて、南の極楽平へ向かうルートは地図によっては破線指定になっています。
急峻な岩場が続き、鎖も多く、宝剣山荘から宝剣岳への登りよりも大変です。
宝剣岳の頂上で体力があまり残っていないような場合は、極楽平へ進まない方が良いでしょう。
千畳敷カールへのアクセス
■交通機関を利用する
JR駒ヶ根駅下車、伊那バス 駒ヶ根ロープウェイ線に乗りかえ、終点のしらび平駅へ。
詳しくは、中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイまでお問い合わせ下さい。
※菅の台バスセンターの駐車場情報、バス乗り換え、ロープウェイ情報が掲載されています。
■お車を利用する
中央自動車道 駒ヶ根ICをおり、そこから西へ約1.5km。
菅の台バスセンターの駐車場をご利用いただき、
伊那バス 駒ヶ根ロープウェイ線に乗りかえ、終点のしらび平駅へ。
詳しくは、中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイのホームページをご確認下さい。
※菅の台バスセンターの先、黒川平~しらび平間は一般車両通行禁止になっています。
※菅の台バスセンターの駐車場情報、バス乗り換え、ロープウェイ情報が掲載されています。
参考になる登山レポート
入山日:2019年10月1日
2015年9月29日
2021年9月改編
この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」
登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!
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