#ちょい旅№6 レンタサイクルでショートトリップ・丹波篠山編③

 

皆さんこんにちは。

おとな女子登山部のあややです。

街の至る所に歴史的価値の高い遺産が点在する丹波篠山市へのちょい旅。前回までの記事は以下からご覧いただけます。

ちょい旅№4 レンタサイクルでショートトリップ・丹波篠山編②

ちょい旅№5 レンタサイクルでショートトリップ・丹波篠山編②

 

見て、買って、食べて、と、とにかく忙しい旅のラストはお土産巡りです。

丹波篠山と言えば、外せないのが黒豆!享保19年(1734年)創業の小田垣商店さんへお邪魔します。

実は、去年初めておせち用に黒豆を煮てみたのですが、購入したのが小田垣商店さんの黒豆でした。

現在、本店改装中とのことで仮店舗となっておりますが、これでも十分に貫録のある佇まいです。

丹波篠山の枝豆は毎年10月初旬に解禁日を設けているそうで、取材日は9月末だった為ギリギリ購入は出来ませんでした。

普通の枝豆とは全く異なり、粒が大きく、甘みと濃くがあり、1ケ月弱のシーズン中も一週間ごとに旨味が増していくんだそう。

店内では枝豆からさらに熟した、乾燥状態の黒大豆が販売されています。

黒くなればなるほど、ほくほくとした芋のような食感になる黒豆は今年も煮てみるつもりです。

まだ開始されていなかった枝豆狩り。

10月のシーズン中の土日は高速道・一般道共に大変混雑するようなので、早朝を狙って下さいとのことでした。

枝豆狩りが出来なかったので、代わりに黒豆アイスを食べることにした先輩。

お味はいかがですか?

私は次の山行用の行動食に食べきりサイズのお菓子をお土産にしました。

さて、あとは予約していた栗のお菓子を回収する任務に向かうだけです。

予約、というのも、実は当日のお昼頃に「売り切れるかもしれないから電話しておこう」という先輩の聡いアドバイスによりお店にお昼に電話したところ何とどちらも残り少なでギリギリセーフだったんです。そういう訳であわてて取り置きを依頼した次第です。

 

帰路へのタイムリミットが迫る中、ふと店内にいる方と目があいました。

吸い寄せられるように米忠酒店と書かれた店内に入ると、人の良さそうな笑みを浮かべてお父さんが声を掛けて下さいました。

どうやら大きいカメラを持っていたので気になったみたいです。

200年余の間「酒は文化なり」を基本姿勢において、製品作りをしている鳳鳴酒蔵の商品も扱っている、地元に愛される酒屋さんのご主人。

「試しに何か一口飲んでみる?」と市場には出回らない、限定の純米吟醸を勧められました。

自転車なので泣く泣く辞退しましたが、あまりにも美味しそうだったので瓶詰にしてお土産にすることに。

蛇口をひねった瞬間、芳醇な香りが店内に広がりました。これはキリッと冷やして家でゆっくり飲んだら美味しいだろうな~。

「帰りも気を付けてね」と、お父さん。

こんな風に一期一会、地元の人とおしゃべりしたり、気の向くままに街を巡るのも楽しいものです。

知らない人と自然に話を出来るのは懐の深い城下町の雰囲気のせいなのでしょうか。

すぐ近くには丹波篠山以外にはなかなか出回らない地酒「鳳鳴」で知られる鳳鳴酒蔵さんの見学施設「ほろ酔い城下蔵」もあり、見学後はほとんどの酒類のお酒の試飲可能です。

公共交通機関でお越しの際は貴重なお味を是非お楽しみください。

さて、話を戻して最後はハシゴ酒ならぬハシゴ栗です。

一軒目は丹波篠山に秋を告げる栗おはぎが名物な「清明堂」さんへ。

我慢できず軒先で頂きまーす❤

お味はひと箱余裕で食せる程、自然な甘みでまさに栗そのもの、栗の権化!!

勿体なくてちびちび食べていたら(貧乏性)、スタッフさんが「こちらも良かったらどうぞ」と栗きんとんを下さいました。

えー、いいんですか。今日一番の嬉しい出来事です。

二軒目は様々な栗菓子がどれも美味しいと地元の方にも人気の鹿生堂さん。

様々なテレビ・メディアで取り上げられているようで所狭しと紹介された雑誌などがたくさん置かれていました。

看板商品の栗もち以外にも、店内をしげしげと見ていると赤いチェックのエプロンがキュートな女将さんが、コロナの影響でお店を閉めて

整理整頓していた際に出て来たという写真を見せて下さいました。

何でもご主人が外(都会)で和菓子の武者修行に行っていた時のものだそうで、当時の和菓子界の巨匠達の姿も。

現在の売れ筋商品・期間限定の栗蒸羊羹も、この修業後に考案した商品だそうです。

こちらも整理整頓していた際に出て来たという木型。どれもかなり古いものです。

これにてハシゴ栗は終了。

先輩は栗おはぎ、栗もちに加え、先ほどご紹介した栗蒸羊羹をちゃっかりゲットしてかなりご満悦の様子です。

日も落ち始めたので急いで自転車かっ飛ばし、締めはこれ抜きでは丹波篠山は語れない、篠山城大書院へ。

篠山城は慶長14年(1609年)、徳川家康の命令によって築城されたお城で、大坂城にいる豊臣秀頼を警戒した家康が大阪城包囲網の拠点の1つとして築城させたんだそう。

大書院は、その篠山城築城と同時に建てられたもので、昭和19年(1944年)に焼失してしまいましたが、篠山市民の熱い願いと寄付によって平成12年(2000年)3月再建されました。

スカッとした青空とはいきませんでしたが、どことなく厳かな雰囲気をまとっています。

城跡一帯は約900本の桜が咲く花見の名所でもあるので、その時にまた訪れてみたいと思いを馳せました。

美味しいお土産のお陰で家路へ着いてからも、どっぷりと丹波篠山の余韻に浸かることが出来ました。

私は秋が一番好きな季節です。

この気持ちの良い季節に、皆さんも是非ちょい旅で丹波篠山市へお出掛け下さい。

 

~旅のお供~

リュックサックはちょっと大きいわ、という方はサコッシュはいかが?

必要なものをサッと取り出せる斜め掛けのポーチは旅をスマートにしてくれます。

~アクセス~

○小田垣商店

兵庫県丹波篠山市立町9

079-552-0011(5371)

 

○鳳鳴酒蔵 ほろ酔い城下蔵

兵庫県丹波篠山呉服町46

079-552-6338

 

清明堂

兵庫県篠山市二階町59
079-552-0159

 

鹿生堂

兵庫県篠山市乾新町59
079-552-0314

 

篠山城跡 大書院

兵庫県丹波篠山市北新町2-3

079-552-4500

 

この記事を書いたのは「あやや」

あやや

登山歴:2011年~ ワイワイでもソロでも、機会があれば逃さず山へ!最近は東北エリアにはまってます。