話題の On “Cloudultra” を早速トライアル 【インプレッションレビュー】

On話題の新作「Cloudultra」とは?

日本では好日山荘限定で先行販売されているスイス発のブランド”On”の「Cloudultra」

オリジナルティ溢れるルックスと、その履き心地の良さで多くのランナーから支持され、ここ日本でも最近注目のブランドの最新モデルです。

その名にある通り「ultra(ウルトラ)」、所謂ロングディスタンス(目安としてマラソン以上の距離)でのトレイルランニングなどで使う為に、誕生したモデルとなります。

このニューモデルには優れた特徴がいくつかありますが、先ずはOnのシューズと言えばそのクッション性の良さがセールスポイント。Onが特許を持つクッショニングシステム「CloudTec®」を上下の二層構造にしたことで、よりクッション性を高め長距離のランニングをサポートするミッドソールとなっている、などなど・・・色々ありますが、今回は販売に先駆けて実際にトレイルで「Cloudultra」を履いた実際のインプレッションをレビューしていきながら、その機能をご紹介していきます。

 

安心して着地する事ができる

今回は奥多摩の惣岳山の山頂を踏みつつ、整備されたシングルトラックをアップダウンしながら走れるコースを約7km、ファンランぐらいのペースで走りました。

先ずは「Cloudultra」の最大の特徴であるミッドソールに関して。私は普段はソールが薄く接地感覚を重視した靴(クッション薄め)を愛用しているので、クッショニングの違いを大きく感じる事ができました。

一般的にミッドソールが厚くなりクッションが柔らかくなると、その分「ブレ」(とりわけ横方向)が大きくなり、足への負担がジャブのように効いてきますが、この「Cloudultra」のクッショニングは着地時の足への負担を感じさせず、さらには着地して吸収した衝撃を次の一歩の力に変えてくれる、「靴が押してくれる」感覚がありました。

「跳ねる」というよりは次の一歩の「推進力」という感覚です。

これはOnの特許技術CloudTec®のテクノロジーと、靴の内部に組み込まれた「スピードボード」によるもの。この「Cloudultra」のクッショニングの良さによって、一歩一歩足を置く地面の状況や形状に対してそこまで敏感にならなくとも、ミッドソールが足をしっかりとフォローをしてくれる感覚です。

 

どんな地表にも対応できそうなアウトソール

この「Cloudultra」に採用されていソール「MissiongripTM」は、トレイルラン向けにグリップ力とタフさを重視したアウトソールとなっています。実際に試した際もトレイルに入る前の舗装路でも「ねっとり」としたスティッキー感を足裏に感じており、トレイル上でも岩の上や粘土質、枯葉の上、泥濘など滑りやすい箇所を走ってみましたが、スリップで足を大きく取られる事は有りませんでした。これはロングディスタンスを走る中、集中力が切れかけた時に助けになるかもしれません。

今度は雨で濡れたトレイルで試してみたくなりました。

 

細かい機能が嬉しい

このシューズには他にも、履く事でその恩恵を実感できた機能があります。

まずは靴の履き口(足入れ部分)ですが、靴のアッパー部分とシュータンが一体となっていますので、小石などの異物の侵入を防いでくれます。

今回のルートではザレ場がなかったのですが、小石などの侵入は全くなくストレスフリーで走れました。

ただ一体型なのでこの靴を履く際には、慣れるまでは少し「足が入れにくいかな」と思うかもしれませんが、それもさしたる問題ではないと思います。

そしてもう一つの機能面でのトピックは「FlipRelease」というシューレースに付けられた小さなプラ製のパーツです。

このパーツをくるっと回す事で、フォアフット部分の「緩める/締める」の調整が可能に。

長距離でのランニング時にはどうしても足の浮腫みが発生してしまいます。そんな時に結んだ紐をほどいて緩める事なく、アッパーの締め具合を調整する事が可能。必要となればまた反対方向にくるっと回すと締め込む事が可能となります。

今回の試走ではロングランではなかったのですが、そのメリットを体感したのは下り坂。私は普段フォアフットはルーズ目に紐を締めるのですが、下りのセクションが続くとなると靴内での足の前ずれ予防や爪の保護のためにも紐はタイトにします。そんな時にこの「FlipRelease」がある事で、あっという間に締める/緩めるの操作が可能となるので、下りでは靴内で足をしっかりとホールドする事が可能に。長い下りが終わればまたくるっと回して好みの締め具合に調整する事が可能でした。

個人的な押しポイント【ルックスの良さ】

Onの靴すべてに共通して言える事は、そのシンプルでクリーンな印象を与えるデザインとカラーリングです。

カラフルだったり奇をてらったデザインでもなく、ストイック過ぎる見た目でもなく、ちょうどいいすっきりとしたデザインはウェアを選ばずに馴染んでくれそうです。今回の試走会の参加者でも皆さん、それぞれに履きこなしてとてもオシャレでした。

 

どんな人に向いている?

短い時間ですが、色々試してみました。

結論から言うと、この「Cloudultra」は幅広いユーザーにお使いいただけると思います。距離は問わずトレイルランニングのビギナーからベテランまで。そして低山のハイキングからウルトラライト志向で装備を軽くして長距離を歩く方まで。最大の特徴であるCloudTec®のミッドソールは快適なランニングとウォーキングをサポートしてくれると思います。

但し、防水透湿ではないので雨や雪の中での長時間の行動には対策が必要です。

機能だけでなく、そのデザインの良さで”山アフター”の街中でもすんなり溶け込んでくれると思います。

「街ぶら」という意味では、普段履きから日々のウォーキングまで、まさに「ストリートからピークまで」な一足。おすすめです。

 

この「Cloudultra」、日本では好日山荘のみで先行販売中です(’21年2月24日現在)

取扱い店舗や詳しい情報はこちらから。

*この試走会では参加者の事前の体調管理、当日の対策を施した上で開催されました。

 

この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」

好日山荘マガジン 編集部

登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!