2月~3月は大学生や、4月から初めて仕事を始める方にとって
余裕を持って旅ができるベストシーズンです。
海外旅行や国内旅行、冒険から卒業旅行など行き先や目的は人ぞれぞれですが
共通してやるべきことは旅の荷造り。
荷造り次第で旅の快適さは180度変わります。
コロコロ手押しのスーツケースやボストンバックも良いですが
両手が空くバックパックの身軽さはまさに最強。
今回はそんなバックパック旅行のノウハウや豆知識について
豊富な旅行経験を持つグランフロント大阪店の上田スタッフに
学生時代や若いころの旅行エピソードについて聞いてみました。
現在、学生の方もそうでない方も一緒に旅に出た気分でぜひご覧ください。
Q1.学生時代や若い頃にバックパックでどんな旅行をしましたか?
A.ヒッチハイクで離島探索、鉄道での西ヨーロッパ巡り、アフリカと砂漠体験に行きました
これ以外にもいろいろとあるのですが
①九州・沖縄の離島 8ヶ月 徒歩とヒッチハイクで離島探索
②西ヨーロッパ 2ヶ月 鉄道を利用して各国の名所巡り
③北アフリカ・チュニジア 1ヶ月 中東・アフリカ文化と砂漠体験
などいろいろなところに旅行に行きました。
Q2.旅行でのバックパックにまつわるエピソードを教えてください
A.容量が大きいことが良い場合もあれば困る場合もあります
【①沖縄の長期旅行時】
55リットルのザックにテント、寝袋、コンロなど野営道具を装備していましたが、次第に荷物が増えて入らなくなり、ネットで包んで外装する羽目になりました。
長期になると荷物が増えますので、サイズは大き目を選ぶ方が良いです。
【②ヨーロッパ旅行時】
100リットルのザックに寝袋や登山靴を入れて旅していましたが、
大きすぎてコインロッカーに入らなかったり、列車の棚に乗らなかったり、
美術館で預かってもらえなかった経験があります。
登山装備と寝袋がなければ、50リットルぐらいで充分でした。
【③アフリカ】
岩石砂漠地帯を徒歩旅行した時は、
2日分の水16リットルを入れるのに100リットルのザックが役立ちました。
Q3.旅行で使うバックパックを選ぶ上で一番重視する点は?
A.旅先に応じた容量選びがポイントです
【旅先に応じた容量選び】
アジア方面は乗り物が混雑するので膝上に乗るぐらいサイズ(30-40リットル)
欧州方面は複数の国を周遊し買い物する事があるので、
各地の土産が入るよう少し大きめのサイズ(40-50リットル)。寝袋持つなら50-65リットルが妥当。
【2気室】
バックパックの上下の部屋を分けられると荷物の管理がしやすい。
列車や船で寝袋だけを出すのにも便利です。
ファスナー部に鍵が付けられれば防犯性もアップしより最高です。
Q4.旅行に役立つ関連グッズは?
A.防犯対策にザックカバー、雨風対策にオールウェザージャケットがおすすめです
・ザックカバー(防犯や雨対策だけでなく、砂嵐にも役立ちました)
・温度計ZIPGAGE(現地の気温が分かると、体調管理に役立ちます)
・サバイバルシート(アフリカの砂漠、アジアのジャングル、北欧の氷河での野宿で使用。砂漠の夜は寒く、アジアでも高地の夜は冷えます)
・ダイヤル錠(ザックのファスナー同士を施錠する他、鍵の無い宿のロッカーにも使えるので複数用意。鍵式だと無くすと開けられない)
・ファーストエイドキット(裁縫セットに入っている安全ピンは服やタオルを干すのに使えます。太目の縫い針と釣り糸入れておくと、ザックの補修も可能)
・ヘッドランプ(電力事情の悪い国だけでなく、消灯の早いYHでも役立ちます)
・軽登山靴(野営道具を背負うなら足首の負担を軽減するハイカットのブーツが良い。日本列島徒歩縦断をした友達はスニーカーで2回疲労骨折しています。私は8か月ケガなし。通常の旅行ならローカットで底のしっかりした防水素材の靴が歩き回っても疲れず天候に左右されず快適。ヨーロッパは石畳で足が疲れやすい)
・オールウェザージャケット(風や雨を防ぐだけでなく、虫刺されの予防にも役立ちます)
・ウール素材のシャツ(温度変化に強いだけでなく、長期間着ていても臭いにくいので一着は持って行きたい)
・ソックス(速乾素材の靴下があると、足に肉刺ができにくいです)
・タオル(バスタオルではなくフェイスタオルを複数持つ。速乾素材があると便利)
Q5.旅行の豆知識・ポリシーはありますか?
A.狙われにくい防犯対策を身に着けておきましょう
・荷物が紛失する多くのケースはドミトリー(相部屋)など宿に置いている時に発生します(犯人は旅行者や従業員)。ザックカバーや鍵をつけるだけで、開けるのが面倒に見えるので、狙われにくくなります。
・黄色い表紙の旅行ガイド本を広げていると日本人だと思われ狙われやすくなります。ブックカバーなどを付けて目立たないようにするとよいです。
・現地語の新聞や雑誌をザックに差しておくと、現地在住か留学中の日本人だと思われて狙われにくい。留学生が事件に巻き込まれると現地の警察が動きますが、旅行者だとほぼ何もしないです。
・ミリタリー系カラーのウェアやバッグは、反政府勢力などと誤解されることがあるので避けた方が良い。紛争周辺国の国境にて、私はカーゴパンツを履いていただけで何度か別室にて取り調べを受けました。
・日本製トイレットペーパーは世界最高です。海外のものは硬くて、痛くて、詰まります…。
まとめ
行き先や滞在期間に応じて必要なバックパック容量や種類は大きく変わってきます。
また、予測不能な事態も事前に想定し
しっかりと準備をしておくことで旅の快適さは大きく変わってきます。
旅の前にはぜひ一度好日山荘にお越しいただき、スタッフにご相談ください。
今回、バックパック旅行の経験・ノウハウを教えてくれたのは「グランフロント大阪店 上田スタッフ」
この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」
登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!
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