絶景を求めて、ハイキング・ウォーキング ~三浦富士(好日山荘96名山)~

登山?ハイキング?ウォーキング

今回のテーマは3つ、「高い所から眺める絶景を楽しみながら」、「自然の中を歩いて心が癒されて」、「ウォーキング要素もたっぷりで全身をリフレッシュさせる」 これら全てを叶えようとした時に思いついたのが「三浦富士」

ちょうど「2.23 富士山の日」も近いという事で、「ご当地富士」や「富士山が見える山」など、楽しみ方は色々ある中、私は欲張って「三浦富士」でそれらを達成しようと画策しました。

そしてさらなる“お楽しみ”を盛り込んだ、「ハイキングからの・・・」プランで一足お先に“春”を満喫してきました。是非最後までお付き合いください。

海の近さを感じます。

天気予報では一日晴れ。しかしながら低気圧が接近している中、三浦半島で海のそば、周りには風を遮るものがない三浦富士。降り立った駅から強めの風が吹き付けますが、地理的に温暖な気候もあり、寒さを感じる事は有りません。そんな強風の中、駅から暫くはキャベツや三浦大根など様々な作物が植えられた畑を横目に舗装路を登って行く事数十分で、ようやく土の登山道と出会います。

今回は三浦富士から武山へと縦走しましたが、展望スポットとなるところ以外は、ずーっと木々に覆われた登山道が続きます。強風が吹く中でも木々はガサガサと大きな音を上げて揺れながら風の緩衝となってくれるので、強風も気にならない快適なハイキングとなります(木が揺れる時の大きな音は気になるかもしれません・・・)。

風の強さもさる事ながら、登山道の木々の切れ間から見える景色には、必ずと言っていいほど海が見えており、外海と内海に囲まれた半島ならではの景色感を楽しめます。

見えるか?富士山。

三浦富士の標高は183m、少しだけ息が上がるぐらいのエクササイズとしても程よい距離感と軽い登りが続き、いよいよ山頂に到着。さて、富士山は見えるのか?北西方面に目をやると・・・

残念、上部は雲がかかっていました。雲は流れていたので暫く雲の切れ目が出ないか粘ってみましたが、逆に空がどんどん霞んで行ってしまいました。富士山を拝むのは下山してから、と頭を切り替えて砲台山・武山へと向かいます。

 

花と木々に囲まれて、リフレッシュ

三浦富士から武山へむかうハイキングコースも基本的には整備された登山道が続きます。ウォーキング感覚で歩くにはちょうどいい軽く負荷のかかるアップダウンです。

でもそこは山道、ローカットのハイキングシューズやトレランシューズなどをおすすめします。

”On”の「Cloudultra」はハイキングにもお勧め。

この道もずっと木々に覆われて眺望は楽しめませんが、逆に木々をみたり花を愛でたりと、なんだか癒される空気感に包まれます。

山の道中、アプローチなどなどで出会った花や植物たち、その①

余談ですが、こういった時に普段なら考えつかないような良いアイデアって生まれたりしませんか?私は山や海の中にいるとアイデアが湧いてくる事が多く、自然って癒しもあればインスピレーションの場でもあるな、と思っています。

出会い、その②

砲台山を経て武山に到着。ここは春にはツツジがきれいに咲くらしく、その展望台にも「アザレア」が冠されています。ツツジはさすがにまだ咲いていませんでしたが、よく見渡すと色んな花が。詳しい名前などは分かりませんが、ここでは時間を気にせずに花や植物を愛でましたが、それだけで気分転換になります。

 

肉体的に程よい疲れを感じながら、頭はすっきりリフレッシュされ癒されたところで下山開始です。

 

ミッション達成の為にまずはお楽しみを

津久井浜観光農園へと下山していきますが、季節は“いちご狩り”のシーズン。かなり心惹かれたのですが、「富士山が見える山」のミッションが自分の中で消化不良だったので、後ろ髪をひかれる思いで駅へと向かいます。

因みに三浦富士と武山を縦走しようとお考えの方には、こちらの武山側から登ると駅からのアプローチが長いので、三浦富士側から登る事を個人的にはおすすめします。

津久井浜駅へむかう道中も畑が広がり、人口造形物は多いですがとても牧歌的。長閑な雰囲気はどれだけ歩いても疲れを感じさせません。ウォーキングのコツは景色を楽しめて距離を感じさせない事が大事だな、などと考えているとあっという間に駅に到着。ここでハイキングは終了です。

 

さてここからは京急電鉄さんのお得な切符「みさきまぐろきっぷ」を活用して、「#ちょい旅」気分でミッションをコンプリートします。

先ずは三崎口駅からバスで三崎港へ。その車中から「富士山が見える」スポットをロケハン。目星を付けておいてから、登山後の空腹にエネルギーをチャージします。

勿論「まぐろきっぷ」なので名物のまぐろをいただく事に。今回はまぐろのお造り、竜田揚げ、角煮が楽しめるまぐろ御膳をいただきました。お造りが美味しいのは当たり前、私は竜田揚げに感動。身の柔らかさを残しつつ、揚げ物ならではの食感がある絶妙な揚げ加減に感動しました。

余談ですが、まぐろの赤身はタンパク質が豊富。私は登山など体を動かした日はまぐろの赤身や鳥のささみを積極的に食べています。

 

ミッションコンプリート

エネルギーを補給したら、もはや山ではなく町からですが「富士山が見える」ミッションをコンプリートしに出発。バスから目星をつけていた場所に移動。ハイキングで頭がリフレッシュされたのか、バスから直感的に見定めたスポットが、河津桜と富士山を同時に楽しめる最高の場所でした。

海からの風に少し煽られながらも、暫く景色を楽しみました。

 

そこから三浦海岸駅に移動し、いまが見頃の河津桜を見に行きます。

ここでも線路と歩道の間に咲く河津桜と菜の花を往復2Kmほどの距離をゆっくりウォーキングをしながら満喫。風が強い事を除いては心も体もリフレッシュされる良い時間を過ごせました。

 

如何でしたでしょうか?室内で過ごす事が多い昨今ですが、人間の本能として「体を動かしたい」、というマインドは体の中から湧いてくる時があると思います。そんな自分の体からのサインを受け取った時に、サクッと近くの里山へのウォーキング・ハイキングはお勧めです。

ジムでの運動や近所のウォーキングももちろん良いですが、ちょっとした自然の中に入り、短時間でも喧騒や雑踏から離れるだけで、ヒーリングの効果や閃きの断片があると私は考えています。

お楽しみやテーマを設けて、定期的なハイキングをやってみませんか?

 

今回訪れた「三浦富士」は好日山荘96名山の一座。好日山荘96名山には登りやすくて、気分転換ハイキングや健康増進・維持に適したお手軽な山が沢山あります。

 

*取材時は、感染症対策を行い細心の注意を払って行動しております。

好日山荘マガジンライター:菰下 了

 

この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」

好日山荘マガジン 編集部

登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!