【クライミングシューズ】新ブランド サルティック シューズインプレッション

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好日山荘&GRAVITY RESEARCHに
この春新しく登場するクライミングシューズブランド。
「SALTIC(サルティック)」
ヨーロッパではクモマークで有名です。
壁に張り付き、長い手足をかけて登っていくクモの姿はまさにトップクライマー!

サルティックはチェコ(旧チェコスロバキア)から
20年以上クライミングシューズを送り出している老舗ブランドです。
黎明期より岩登りを楽しむクライマーが、
自分自身の必要とする道具を試行錯誤しながら開発していました。
独自に靴作りを学び、テストを重ね、ついにはSALTICブランドを設立。
数々の革新的なアイディアを投入したシューズを送り出してきました。

また、クライミングシューズ修理会社としての姿もあります。
昔からアダム・オンドラのような上級クライマーが多いチェコは、
クライマーの求める修理も様々なものでした。
クライマーはどんな使い方をしているのか、どんなものを求めているか、
そういった生のクライマーのデータを蓄積していきました。

現在も理想のシューズを提供するために
一貫してヨーロッパで生産しています。

第1弾として、3種のシューズが登場します!
日本では好日山荘&GRAVITY RESEARCHのみの取り扱いです。
いずれもユーザーの事を考えた履きやすいシューズです。

今回、日本入荷前の2017年2月、
クライミングジム GRAVITY RESEARCH
マネージャー 土方氏にサンプルを使用していただき、
その性能を試していただきました。

ファーストインプレッションはどうでしょうか?

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この3つとも足入れ感は良いですね。
まだ新品で履きならされていないけど、スッと入る感じ。
結構シューズによっては使い始め硬くて違和感を感じるものもあるんですよね。
内部がスリッパタイプみたいな感じで、
さっと履いて、さっとベルクロで固定できますね。
「クセがなくて履きやすい」印象ですね。

「スピード」これすごく軽いですね。
スポルティバのスピードスターみたいな軽さ。

実際に使ってみて、どうでしょうか?

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FALCO(ファルコ)

ファルコはエントリー向けのモデルになるのかな?
履いた感じがファイブテンのモカシムに似た印象だけど、
アッパーはモカシムよりも柔らかいなあ。
ソールもしなやかで柔らかいですね。

甲は2本のベルクロで簡単に固定できて、しっかりと拘束されていますね。
ソールもフラットで幅広めな感じ。
足幅の広めな日本人とかでも履きやすそうかも。
足幅に比例してるのかな、ヒールカップも大きめですね。
かかとのスリングショットのおかげでかかと周りの収まりも良いです。

クセもないカタチで、クライミング初心者の一足目として良さそうです。
柔らかめなので、足のトレーニングに向いていると思います。

このシューズに使われているサルティックオリジナルのエクスタシーソールも
エッジング、スメアリング共に良いフリクションですね。


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ENIGMA NOP(エニグマ ノップ)

最近のハイエンドモデルの主流の1本ベルクロタイプ。
ターンイン、ダウントゥが強めですね。

これもすごくしなやかですね。
ファルコと比べると細身で、フィット感が良いですね。
カカトは深すぎず浅すぎない高さ。
スリングショットが強めで、かかとを押さえてくれる。
全体的に柔らかくて履きやすいシューズなんですけど、
土踏まずのラバーが押し上げているみたいで、
シューズの剛性もしっかりしているのかな。

トゥボックスもちゃんと作られていて、トゥのラバーも大きい。
トゥフックもよく決まります。
前傾壁でもかき込み力があって足が切れないですね。
(※注:前傾壁でも指先に力が入って、足がホールドから離れない様子)


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SPEED(スピード)

このシューズは少しターンインとダウントゥしていますね。
全体的にしなやかでソフト。
2本のベルクロでフィット感はある。
ソールの厚み(3mm)が薄目なのと、
アッパーから親指あたりのつま先へラバーが貼られているので
足の指先の力がしっかりかかりますね。

ヒールカップの作りも深すぎず、浅過ぎず。
スリングショットはこのシューズも強めで、
ヒールフックもいいですね。

もともとスピードクライミング向けに
製作されたということで、
つま先でのクライミングが一番得意なんですかね?
足裏感覚が良く、指のかかりを感じられます。
初心者でも、上級者でも、幅広い層の方に使えそうです。

土方氏総評

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3足ともによく考えられて設計されて、
丁寧な作業で製造されていることが分かります。
スリッパタイプのようなはきごこち。
ジムクライミングで使いやすそうです。
いろいろな人の足に合うんじゃないですかね。

世の中結構硬いシューズがある中で最初から柔らかめシューズ。
これからクライミングをはじめようという方にも
柔らかくてしなやかな作りで、足の使い方、足裏感覚のトレーニングにも良さそうです。

5月中旬にグラビティ・リサーチにも入荷するということで、
お客様の反応が今から楽しみですね。

新発売のサルティック クライミングシューズの紹介

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ファルコ

  1. クライミングをはじめたばかりの人でも使いやすい、
    癖がなく馴染みのよいレザーアッパーシューズ。
    ヒールサイドが柔らかめでヒールも収まりがよい。
  2.  
  3. アッパー:レザー
  4. ミッドソール:SAGOTEX
  5. ソール:サルティックオリジナル エクスタシーソール4mm
  6. 重量:ペア 380g



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エニグマ ノップ

  1. 足裏からアッパー トゥへまき込むようにラバーバンドが装着され、
    1本ベルクロタイプであるがフィット感に優れたシューズ。
    ターンイン・ダウントゥ形状が前傾壁に対しても強い力をクライマーへ提供する。
  2.  
  3. アッパー:マイクロファイバー
  4. ミッドソール:EVOLUTION
  5. ソール:サルティックオリジナル エクスタシーソール3.7mm
  6. 重量:ペア 300g



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スピード

  1. 新しいアプローチで設計された新世代シューズ。
    東京オリンピックでも採用されるスピードクライミングへの対応も考慮され、
    指先へ効率的に力を伝える形状をしている。
  2.  
  3. アッパー:マイクロファイバー
  4. ミッドソール:SALTIFLEX1.1mm
  5. ソール:サルティックオリジナル エクスタシーソール3mm
  6. 重量:ペア 295g


サルティック取扱い商品の紹介



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アラゴン

  1. 履きやすく、幅広のアプローチシューズ。
    ベルベットレザー製で足馴染みがとても良い。
  2.  
  3. アッパー:ベルベットレザー
  4. ライニング:メッシュ
  5. ソール:VIBRAM FRICTION
  6. 重量:ペア 750g



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チョークバッグ

  1. サルティックロゴ入りチョークバッグ
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  3. 素材:コットン、コーデュラ

この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」

好日山荘マガジン 編集部

登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!