#ちょい旅 加西アルプスと里芋掘り体験 ~地元の秋を楽しむ~

 

加西アルプス縦走 前編 善防山へ

加西アルプスは、善防山と笠松山を結ぶ里山ながら日本アルプスにも負けない岩稜と稜線歩きが体験でき、眼下には田園風景が楽しめるとのこと。登る前の見上げる山からは想像がつかないのですが、どんな景色を見ることができるのでしょうか。さっそくスタートです!登山口は、県道脇の標識を入ります。はじまりは木々のトンネル!わくわくします。ゆるやかな狭い道をあがっていくと、汗をかく暇もなく歩きはじめて10分ほどでのこの景色!今度は右手の先に白い岩肌が見えてきました。さらにすすむと、一気に視界が開け、今日の最初のピーク、善防山が見えてきました。
目の前に来ると尻込みしてしまう岩場!ロープもあるので慎重に足場を確認しながらのぼります。
登り切ると、ご褒美が!野生のノジギクです。たっぷり日差しを受けてお花も昆虫もうれしそうです。
ルートは色々な表情を見せてくれます。今度は木陰の続く道。ゆっくり歩いて1時間ほどで頂上に到着しました! 善防山標高251m。一部木々がありますが、ほぼ一周景色が見渡せます。加西市の田園風景東向きに薄っすら見える一番高い山は六甲山!こちらは西向きの姫路方面。遠くに瀬戸内海が見えます。赤松氏の築城した善防師城があったという山頂。大きな岩もありますが、平らで広々しています。休憩に最適です!

歴史を感じながら、加西アルプスのもう一つのピーク、笠松山へ向かいます。

加西アルプス縦走 後編 吊り橋、岩、だるま! 笠松山へ

これから歩く縦走路が見えてきました。左の奥の一番高いところが笠松山のピークです。
縦走のルートは見晴らしが良く、歩いていて気持ちいい道!右手にはのどかな風景前方には、のぼりはじめに遠くに見えていた白い岩肌が近くに見えてきました。以前は長石(おさいし)と呼ばれている凝灰岩の石切場だったところ。左手には山深さを感じる景色が見えます。谷になっているところにはキャンプ場もあるそうです。山登りとキャンプが楽しめるなんて贅沢なところです。少し下ると吊り橋が出現!下をのぞき込むと、意外と高さがありました。渡ると・・・今度は岩と鎖!下に来ると、かなり急で足がすくみます。がんばって登った先には、谷も見える岩場の上でした。向かい側の岩肌に、だるま磨崖石仏が彫られているとのこと。どこかわかりますか??わかりましたでしょうか?ここです、ここ!上からロープを吊るし、彫られたそうです。大きい!!だるまを見ながら稜線歩きは続きます。

歩きはじめて2時間ほど。ふりかえると、善防山とともに歩いてきた稜線がきれいに見えました。
歩く脇にはそっとネズの実が実っていました。笠松山が随分近づいて、目の前に見えてきました。もうすぐ?!その前に岩と鎖!!スリルがお好きな方には間違いなく気に入っていただけるルートです!グローブ必須!最後の岩と鎖!高度感が今日のルートのなかでナンバーワン!笠松山頂上に到着。標高244m。展望台の上からぐるっと見渡せます。

お楽しみのランチタイム。今回は加西の地元のカフェのスペシャル弁当。パッケージからテンションがあがります!地元の採れたて新米のおにぎり、里芋のコロッケ、きくらげの佃煮入り!ボリューム満点、大満足です!
お腹も満たされて、下山しました!

松ぼっくり・季節外れのツツジ・サルトリイバラの実・コウヤボウキ

のぼってみよう北播磨 ~魅力満点のローカルサミット~

https://kanko-kasai.com/trekking/

加西アルプスなど北播磨3市1町(加西・西脇・加東・多可)にある山の魅力を伝えるガイドマップ「のぼってみよう北はりま」。加西アルプスなどの登山マップはもとより、周辺の観光地・登山後のごほうびスポットも掲載。関西の好日山荘店頭でも設置していた大人気のマップ。現在は配布終了していますが、安心してください、こちらのウェブサイトで見ることができます!登山計画の際は要チェックです!

今回の加西アルプスマップ

https://kanko-kasai.com/navisite/wp-content/themes/kasai/common/img/main/trekking/07.pdf

 

麓も楽しめる加西アルプス 古法華 里芋堀り お土産

笠松山頂上から古法華自然公園に下山しました。古法華石仏が安置されているほか、石彫りアトリエ館があったり、キャンプ場、桜の時期にはお花見、秋には紅葉も楽しめます。四国八十八ヶ所が巡れて御利益がいただけるという観音様もいらっしゃいました。たくさんの個性豊かな石像がならんだ石彫の森。

国重要文化財 古法華石仏

古法華寺に収蔵されている浮彫三尊仏龕(通称:古法華石仏)は、今をさかのぼること約1300年前の白鳳時代に彫られた石造彫刻。わが国最古級の石仏で国重要文化財に指定されています。中央には如来倚像、その左右には菩薩像、三重塔が彫られています。如来倚像の面部には、人為的に削られた跡があります。真相は定かではありませんが、先人ははやる病や続く戦乱の世を嘆き、如来像の面部を削り食すことで幸せな世の中を祈念したと伝えられています。

かさい観光ナビより https://kanko-kasai.com/first_kasai/first_buddha/

大切に安置されている古法華石仏を拝観することができます。(拝観料:200円 1週間前に要予約)

102cm×72cmの決して大きくないサイズですが、三層の塔やは衣の柔らかさも表現されていて、とても丁寧に彫られています。
この石仏の石材が、この土地で採掘される長石(おさいし)と同質であることからこのあたりで造られたと推測されています。

管理をされている古法華石仏保存会の高見さん。みんなを楽しませるお話上手。たくさん笑って、パワーもいただきました。ありがとうございました。

里芋堀り体験

地元の農家の方の畑で里芋堀り体験をさせていただきました。サツマイモやジャガイモはどうやって生えているかを知っていても、里芋は知らない方も多いかも?こんなふうに実ってます!畑にやってきました!こちら、里芋の葉っぱ!自分の顔よりも大きくてとっても背が高い。親芋も美味しく食べることができる品種です。名人が待っていてくれていました!葉っぱを切り落とし、スコップで周りをほぐしていきます。ほぐれたら、深くから堀り出します。たわわに実った大物が出てきました!土からかたまりを掘り出せたら、つかんで上から裏返して落とします!土が落ちてひとつひとつがとれやすくなります。大きな親芋に小さな小さなおいもがたくさんついています。それを一つずつ折って切り離します。土を落とすと、いつもの里いものしましまがみえました!お家に持ち帰り、いろんな里いも料理を楽しみました。定番のイカとの煮物と、大きな親芋のステーキがお気に入りです!

加西市の特産物のお土産

さきほどの里いもはもちろん加西市には特産物がたくさん!ランチのお弁当にも入っていた新米と加西市産きくらげの佃煮を地元の方々から購入させてもらいました。きくらげの佃煮はちゃんとコリコリな触感!国内産は貴重です。

今回は、好日山荘登山学校と加西市のコラボのツアーに参加しました。山登りだけでなく、ツアーだから実現した里芋堀り体験、地域のお話や地元の特産物もあじわうことができて大満足。ご参加のみなさま、加西市の関係者の皆さまありがとうございました!

取材日:2021年11月14日 感染対策を講じ、安全安心な登山・旅を心がけ取材を行いました。

 

登山だけじゃもったいない!麓でもっと楽しめるちょい旅!

ふく蔵

純米蔵「富久錦」の直営店。日本酒はもちろん、地元のお野菜や全国からの選りすぐりの調味料も並び、食いしん坊さんは立ち寄り必須のお店。自家製のチーズケーキやパウンドケーキはお土産にも!以前は酒蔵として使われていた素敵な空間でお昼には地元産の旬な食材を使ったお食事、午後はカフェメニューもありスイーツも楽しめます。http://www.299.jp/

私のお気に入りは、発泡のBukuと栗の木の豆皿です。立ち寄ると買い足してしまいます。

いっぷくせんべい半月庵 加西店

兵庫県内3店舗、京都に1店舗を展開しているいっぷくせんべい半月庵の工場併設の店舗。店内には半月型の酒米の山田錦のせんべいをはじめ、たくさんの種類が並び目移りしてしまいます。職人気分が味わえる「せんべい手焼き体験」も楽しむことができます。※体験は要予約で、2021年11月現在はお休みしています。https://www.ippuku.com/?tid=3&mode=f3

手焼きせんべいと黒こしょうせんべい、色々な味の個包装のおかきをお土産に選びました。食べだすと止まらない!

冬のみどころ「気球」の飛ぶまち

台地状の平野が広がり、大きな河川もなく、風の流れが安定していることから気球の飛行に適しています。取材の日もいくつか浮かんでいましたが、9時を過ぎると降りてしまいました。フライトの風景を見ることができるのは、11月下旬から5月上旬の週末の早朝です。毎年、クリスマスの時期にイベントが開催されます。2021年は12月18、19日に実施。広い空に色とりどりの気球、一度は見てみたい景色です。

以前のフライトの様子を収めた写真。加西市観光まちづくり協会より提供。

北条鉄道

北条鉄道(ほうじょうてつどう)は、粟生駅~北条町駅を結ぶ全長13.6km、片道22分のローカル線です。町から町へと人を運ぶ鉄道。通勤や通学などに利用され、とかく便利さや効率を求められる乗り物ですが、北条鉄道には、ローカル線ならではのゆったりとした時間、窓の外を流れるように広がる田園風景。心地のよいエンジン音と振動。かつてのにぎわいの面影を残しながらたたずむ無人の駅舎風景なども魅力で、単なる移動手段というだけでなく、そこで味わう贅沢な時間も魅力の鉄道です。

今回の登山口には、播磨下里駅か法華口駅が最寄り駅。法華口駅には、元駅員室で営むちいさな米粉パン工房「駅舎工房モンファボリ」があります。売り切れることが多いので、お早めに!

鶉野飛行場跡

姫路海軍航空隊鶉野飛行場は、太平洋戦争が悪化しはじめた頃、優秀なパイロットを養成するため、昭和18年に完成した旧日本海軍の飛行場跡です。飛行場の建設に伴い、昭和18年10月には姫路海軍航空隊が開設され、同時に航空整備、兵科、運用、主計、航海、機関、通信、工作、兵器、砲術、医務等の兵隊が在隊していました。 また、飛行場の西南には、川西航空機姫路製作所鶉野工場があり、「紫電」「紫電改」など500機余りの戦闘機が組み立てられました。

当時、航空隊には、17歳から25歳までの若者が全国から約320名集められ、ここで30時間の飛行訓練を受けた後、各航空隊へと散っていきました。
昭和20年には、練習生による神風特攻隊「白鷺隊」が編成され、終戦までに63名の尊い命が失われました。現在も、飛行場の周辺には防空壕の跡など生々しい戦争の爪痕が見られる貴重な施設です。 引用元:かさい観光ナビ

 

兵庫県加西市

加西アルプスのある加西市は、兵庫県の南部、播州平野のほぼ中央に位置しています。神戸市からは公共交通機関で神戸電鉄、北条鉄道を乗り継ぎ、アクセスすることができます。加西フラワーセンターは関西の方にはなじみのある場所です。一度は耳にしたことのあるアラジンのストーブやトースターは加西市のふるさと納税で人気の返礼品です。加西市が気になったら、まずはこちらをチェック!もっともっと見どころたくさんあります。 かさい観光ナビ https://kanko-kasai.com/

編集後記

加西アルプスには2回目の登山ながら、岩に怖気づき、だるま磨崖仏にはビックリしました。展望が素晴らしくまさに地元のアルプスと呼ぶにふさわしい。加西市の方のおもてなしにはいつもほっこりします。今度は季節を変えて、気球を見に来たいと思います。加西も里芋も最高!

文&編集●関本 亜紀

写真●加藤 智二、関本 亜紀

この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」

好日山荘マガジン 編集部

登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!