【四国 石鎚山】 紅葉の綺麗な山へ出かけよう!

石鎚山は四国 愛媛県に位置する標高1982m、西日本最高峰の山です。
最高峰天狗岳1982m、石鎚神社山頂社の立つ弥山1974m、南尖峰1982mの3つのピークを含めた全体を石鎚山と呼んでいます。
山岳信仰の山として知られ、日本七霊山の一つとして数えられています。
(日本七霊山:富士山、立山、白山(この3つで日本三霊山)、大峰山、釈迦ヶ岳、大山、石鎚山とされています)
古くは奈良時代には修験者の修行場としてすでに利用され、空海なども修行したとされています。
以前は女人禁制の山とされていましたが、現在は7/1の山開大祭の時以外その制限はありません。

急峻な岩の山で4つの長い鎖場が設置されています。
鎖場の斜面を登攀できない方向けに迂回路も設置されています。

夏場は深い緑の山も、秋になると山頂付近まで赤に黄色に染まります。
鋭い岩峰の天狗岳が赤・黄・緑に染まり、天に突き刺すようなそのシルエットはなんとも言えない美しさがあります。

 

紅葉の時期(例年)

9月下旬から山頂で色付きが始まり、山頂での見頃は10月初旬頃になります。
登山口のあたりの色が変わるのは10月中旬頃になります。

 

主な紅葉する樹木

ナナカマド、ベニドウダン、コメツツジ など

 

石鎚山ルートのご紹介

■石鎚山ロープウェイを使って、表登山道を登るルート

山頂成就駅→(25分)→石鎚神社成就社→(20分 八丁坂)→八丁鞍部→(50分)→休憩所→(15分)→夜明峠→(30分)→弥山→(10分)→天狗岳
※各鎖場の時間ではありません。渋滞等発生した場合にはこの時間にはなりません。


石鎚登山ロープウェイ入口。
年季の入った味のある看板ですね。

石鎚登山ロープウェイ
・石鎚山・神社の観光案内、時刻表、登山道情報などご確認ください。


標高約440mの麓から、標高約1280mの山頂成就駅へロープウェイで楽々移動。

山頂成就駅から20~30分程登っていくと、石鎚神社成就社へ到着。
石鎚神社は、山頂にある「頂上社」、中腹にあるこの写真の「中宮 成就社」、頂上から東に延びる尾根の先土小屋登山口に立つ「土小屋遥拝殿」、予讃線石鎚山駅前の丘に立つ「口之宮 本社」の4つを合わせたものになります。
ここは石鎚開山の祖である役小角が石鎚大神(石鎚毘古命)に出会い見事開山成就した場所とされており、「成就社」と称してお社が祀られています。

八丁坂という良く整備された道を行きます。

石鎚山が登山者でにぎわう現在でも、修験の山の姿を残す鎖場が象徴です。
この鎖場は「試しの鎖」という、初めて登場する鎖場です。
74mの長さがあり、一度登り出してしまうと、下ることさえ難しい場合もあります。
体力に自信のない方、天候の悪い場合は、迂回路を通ってください。
初めて石鎚山に登るような方は、最も短い「一の鎖」をお試しとするのもよいかもしれません。

左が「一の鎖」、右が迂回路です。
もっとも短い33mの長さの鎖場で、初心者はここでお試し、というのもよいでしょう。
ここから眺める瓶ヶ森もたいへん美しく、おすすめです。

「二の鎖」、65mの長さの鎖場です。
迂回路もあります。

二の鎖小屋という公衆トイレ休憩所の前から見え上げる石鎚山。
見事な岩の山様に加えて紅葉も素晴らしい!

「三の鎖」68mの長さの鎖場です。
いよいよこれを登ると石鎚山弥山頂上です。
迂回路もあります。

弥山登頂です。
頂上から眺める天狗岳1982mは最高のロケーションです!
ダイナミックな光景にしばし時を忘れてしまいます。
紅葉は先端まで進み、赤に、黄に。緑の中に点在する宝石のように見えませんか?

石鎚山頂上山荘
・営業期間 5月初旬~11月初旬(予約制)
・宿泊 可(1泊2食9,000円)
・テント場 なし


弥山から15分ほど急な道を行くと、天狗岳頂上です。
写真の後ろのピークは、南尖峰です。

 

石鎚山へのアクセス

■交通機関を利用する

JR予讃線 伊予西条駅下車、せとうちバス「西之川」行きに乗り換え、「石鎚ロープウェイ前」下車してください。
詳しくは ”せとうちバス” ホームページをご確認下さい。

 

■お車を利用する

松山自動車道 いよ西条ICを降り、国道11号線を西へ。
伊予氷見駅付近から県道142号線、12号線を南下し、やがて石鎚ロープウェイ前に至る。

 

参考になる登山レポート

2015年10月19

 

2021年9月改編

この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」

好日山荘マガジン 編集部

登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!