クッキングアイテムをコンパクトに収納 【山を楽しくするテクニック・アイテム】

山で食事を作るために買ったクッキング道具一式。
だんだんと道具が増えて、バックパックでスペースを取ってしまうようになりますよね。

道具を上手に収納して、コンパクトに持ち運んでみましょう。
みなさん知っているかもしれないけど、知らないかもしれない。
山登りを楽しくするテクニックやアイテムをご紹介します。

 

調理のために必要なものは?

【メインの道具】
お鍋(調理器具、クッカー、コッヘル) 1人用で600~1000mlくらいの容量の物が使いやすい。
バーナーヘッド(火器) 収納サイズの大きさが製品によって大きく異なります。
ガスカートリッジ(燃料) バーナーヘッドのメーカーと同じものを使用します。
カトラリー(食器) クッカーに収納したい場合は、小さくなるものがおすすめです。
マッチやライター(火付け) バーナーヘッドに着火スイッチがあっても別に持っていきましょう。
キッチンペーパー(食後の汚れ取り) 清掃用に何枚か用意しておきましょう。

【サブの道具】
水筒(水分の運搬) 水を別途用意する場合は、行動中の水分とは別に用意しましょう。
ガスカートリッジスタンド OD缶の規格のものであれば、他社製でも装着可能です。

 

コンパクト収納化!


調理道具の中で一番大きなものは「お鍋」です。
なるべく、このお鍋に収まるように考えていきます。

 

ジッパー袋にキッチンペーパーを入れて

 

それをお鍋の底にしきます

 

ガスカートリッジを逆さにして IN!

 

スポッといい感じに収まります

 

ガスカートリッジの裏のヘコミに、ガスバーナー、カトラリー、マッチ IN!

 

お鍋の蓋をすれば、見事にコンパクトになります。

 
収納袋を一回り大きなものに変更して
薄くなるお皿や袋タイプのウォーターリザーバーなども入れてしまっても良いですね。
重ねて、周りに巻いてコンパクトパッキング!

 

コンパクトに収納するコツ

■ガスカートリッジサイズに合わせたお鍋(クッカー、コッヘル)選びをする

物によっては、小さくて入らなかったりするものもあります。
好日山荘店頭でチェックしてみてくださいね。
分からないことがあれば、スタッフまで聞いてみてください。
 

■カトラリーの携帯収納袋などは家に保管しておくことも

収納袋などはスペースを取りがちです。
カトラリー本体だけを持っていくことも考えてみましょう。
カチャカチャ音が気になるようであれば、
清掃用に使うキッチンペーパーなどにくるんでおきましょう。
 

■お鍋の内側にキッチンペーパーをしく

ガスカートリッジがカタカタ音を立てなくなり、ガスカートリッジへの衝撃を和らげます。
またお鍋の内側への傷付き防止になります。
また、あまりピッタリすぎるとガスカートリッジの取り出しができなくなりますので、
ビニール袋に入れたガスカートリッジをお鍋に入れても良いですね。
 

■もっとクッキングセットを小型する

アウトドア向けのガスカートリッジ(OD缶)は、110サイズ缶、230サイズ缶、500サイズ缶の3種があり、
メーカー製のお鍋(クッカー)はガスカートリッジのサイズベースに設計されています。
110サイズの缶の直径はおおよそ9cm、230缶サイズの直径はおおよそ11cmです。(230と500は同じ直径です)
クッカーとする容器の内径がガスカートリッジのサイズより大きければ収納できます。
なので、クッカーとして用意されているもの以外でも、
シングル構造の大き目の金属製のマグカップやシェラカップなどもクッカーとして使える可能性もあります。
組み合わせによっては、個人用にかなり小型に収納できるようになります。
(※注意1)2重構造のマグカップなどは絶対に火にかけないでください。破損します。
(※注意2)ものによっては、火にかけた場合、金属が変色・変形する場合があります。

 

■もっともっとクッキングセットを小型する

ガス器具は、バーナーヘッドとガスカートリッジの組み合わせで使用します。
なので、この2つの器具の大きさ以下には小さくすることができません。
これよりももっと小さくするためには、固形燃料やアルコールストーブなど、
器具や燃料の大きさを小型にしやすいものをチョイスすることも考えられます。
ただし、ガス器具のように火力の調整が出来なかったり、燃焼時間が短かったり、火力が足りないなどの欠点もあります。
あなたの使いたいスタイルに合わせて選んでみてください。
 

今回記事中でご紹介した道具など

■お鍋(クッカー・コッヘル)

DUG POT-M
230サイズのガスカートリッジ(OD缶)が収納できます。
本体が1000ml容量、蓋部分が500ml容量で、1~2人で使いやすいサイズです。
ハードアノダイズド加工が施され、傷つきや腐食に強く、長く使用することができるでしょう。
本体にはそそぎ口(カラス口)もついていて、汁物を注いだりもしやすい。
 

■バーナーヘッド

SOTO マイクロレギュレーターストーブ
マイクロレギュレータ―内蔵で低温にも強く、アウトドアの環境で安定した火力を望めます。
ゴトクも小さく折り畳んで収納。
軽量・小型収納・安定した火力の万能選手です。
 

■ガスカードリッジ(OD缶)

SOTO パワーガス250トリプルミックス
液化ブタン、液化イソブタン、液化プロパン混合のガスカードリッジ。
アウトドアでの環境変化に強い仕様です。
グレーカラーの渋さもまたイイ!
 

■カトラリー

ユニフレーム FDシリコンスプーン
 

■マッチ・ライター

ユーコ サバイバル マッチ
バーナーヘッドに点火用のスイッチが付いているものが多いですが、
低温だとスイッチを押しても点火の火花が飛ばない場合があります。
もしものためにマッチやライターを持っておきましょう。
ライターの火が付きにくい時は、ポケットなどに入れて体温で暖めてみてください。
 
LIGHT MY FIRE ファイヤースチールスカウト2.0
スチールファイアスターター(金属火打石)を使う方もいます。
 

■水筒

プラティパス ソフトボトル 1.0L
柔らかい袋状の水筒。
水を入れていないときは小さく丸めてコンパクト収納です。
 

■食器

SEA TO SUMMIT Xボウル
じゃばら式の薄くたためる食器。サイズもいろいろ。
クッカーの底の直径以下のサイズのものであれば、一緒に袋にしまえるかも?
 

■固形燃料器具

エスビット ポケットストーブ ミリタリー
白い可燃性のブロック燃料と立てればゴトクになる金属ケースのバーナーです。
ポケットサイズでかなり小型です。ブロックの数で燃焼時間を調整できます。
登山だけでなく、災害対策にもオススメです。
 

■アルコール燃料器具

ソロストーブ アルコールバーナー
アルコールを容器に入れて、火を付ければバーナーになるシンプル構造のバーナーです。
アルコールを入れる量で燃焼時間の調整ができます。
また、ハンドル付きの蓋の開き具合を調整することで火力の調整も可能です。
 

ここで紹介したのはほんの一例です。
みなさんで試行錯誤して、あなただけの組み合わせを見つけてみてくださいね。
時には山道具専門店のアイテム以外も組み合わせて。
試行錯誤する過程も楽しいですよ!

この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」

好日山荘マガジン 編集部

登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!