【バックパック旅行のノウハウ・豆知識】横浜西口店 スタッフ長谷川

2月~3月は大学生や、4月から初めて仕事を始める方にとって

余裕を持って旅ができるベストシーズンです。

 

海外旅行や国内旅行、冒険から卒業旅行など行き先や目的は人ぞれぞれですが

共通してやるべきことは旅の荷造り。

荷造り次第で旅の快適さは180度変わります。

 

コロコロ手押しのスーツケースやボストンバックも良いですが

両手が空くバックパックの身軽さはまさに最強。

今回はそんなバックパック旅行のノウハウや豆知識について

豊富な旅行(大冒険?)経験を持つ横浜西口店の長谷川スタッフに

学生時代や若いころの旅行エピソードについて聞いてみました。

現在、学生の方もそうでない方も一緒に旅に出た気分でぜひご覧ください。

 

Q1.学生時代や若い頃にバックパックでどんな旅行をしましたか?

A.旅行、というより未確認生物を探す「冒険」の旅に行きました

私の場合、パックパックでの「旅行」よりも「冒険」という表現の方が良いかもしれませんが

①パプアニューギニア:

約一か月(都市部以外は2週間)、ローペンという名の翼竜(未確認生物)の生き残りと住家を探すため。

 

②インドネシアのイリアンジャヤ州:

約一か月(都市部以外は約2週間)、外国人が入ったことのない奥地の村まで行って新種の生物を探すため。

 

③パプアニューギニア(休職中):

二週間(実際の山登りは1週間前後)、新種の犬を探すため。

 

④東京都神津島:

5日間、観光やキャンプをしました。

などに行きました。

 

Q2.旅行でのバックパックにまつわるエピソードを教えてください

A.遠征中はバックパックの破損にご注意を

・とにかく容量が大きい方がいい。上記遠征で使ったモデルはバラバラ(2種類)ですが、

どちらもおおざっぱに90リットルはあり、大は小を兼ねるという感じでした。

・さらに積載量を増やし、細長いなど様々な形のものを持ち運べるようにするため、

雨蓋と背面の上部が縫われているものより、バックパックの雨蓋が全てヒモで伸びるタイプの方が使いやすかったです。

・途中でバックパックのショルダー部分と本体を繋ぐ場所が破けるアクシデントに見舞われ、柱にザックを立てかけ必死に紐で直しながら柱にザックを盗まれないようグルグル巻いていると村人に勘違いされ気まずくなりかけました。

(そんなことをしなくてもこの村の人は盗まないよ、大丈夫だよ、みたいな感じ。)

・複数人で海外の奥地に行った際、衛生状況の良くないところでハエの様な虫がいっぱいいたが、古いザックに集中して群がってきた。

どうやら、汗のにおいに反応してきたようなので、普段からのメンテナンスに関心を持ちつつ、出発前に再度洗った方が良いと思います。

その後も、その人の周りにザックに群がるハエが居続け、いい奴だったけど皆から寄ってくるなと煙たがられていました。

・神津島では、大型ザックを浮き輪代わりにして海を泳ぎ近くの岩礁まで行きました。

意外にしっかり浮かぶので、浮き輪の代わりになるのだなと感心しました。

ちなみに、ザックの中身は入れたままだったので、防水が甘いと全て濡れます。

後輩はまんまと財布がびしょぬれになった他、携帯電話を水没させ壊していました。

・パプアニューギニアで荷物を運ぶシェルパにザックを預けたら、背負わず二人係で運んでいた。

 

 

Q3.旅行で使うバックパックを選ぶ上で一番重視する点は?

A.遠征に耐える強度と大きさ

とにもかくにも強度と大きさ。

臨機応変に対応できるよう最低60リットル以上はほしいですが、90リットル以上なら文句なしです。

なんだかんだで買い換えず、何年も使用する可能性が高いため、どこかの旅先で破損しないためにも強度が重要です。

軽量モデルの場合は強度が低い場合があるのでご注意ください。

 

Q4.旅行に役立つ関連グッズは?

A.防水パックや多機能ナイフ、折りたためるサブザック

・防水パック(5L、10L、15L、20Lなど)

・タープかツェルト(テント泊の時など)、外に置く荷物に巻くなど、いろいろ応用できます。

・ビクトリノックスなどのナイフ(細かい機能がたくさんついているトラベラーなどがお勧め)

・折りたためるサブザック(バーグハウスやバイレス等、サブザックは必須)

・モスキートネット(蚊や水場などの虫など、どこで必要になるか分からないためあると便利)

・軽量な傘(雨具だと軽い外出時に不便なため、白夜のテント泊時、影も作れます)

Q5.旅行の豆知識・ポリシーはありますか?

A.現地の環境と人を事前にイメージし準備します。現地での心構えも大切です

① 海外ならとにかくきれいな格好をしていかない。

つまり、気合を入れて新品の服を使用しない。服以外のアイテム等も使い古しのものを持っていく。

とにかく私はお金ありませんよということを現地人に見た目で訴え、防犯や金銭トラブルに備える。

ちなみに私はあまりにもやりすぎ、肩が破れた服を着ていったため、さすがに現地の方に、

悲しい雰囲気でなぜ日本人なのに君はそんなにボロボロの格好なのかと心配されました。

また、現地の方は、親しくなってくると何かと物を譲ってくれと言ってくる場合もあるため、その抑止力になります。

また、最悪使い古したアイテムなら精神的にもあげてもダメージが少なくて済みます。

 

② 予防注射や予防薬の購入は日本で行う。総合風邪薬も日本で用意。

虫よけ薬だけ現地で用意。虫よけ薬は現地の方が、薬事法が緩いからかとにかく効果は強いように思います。

日本の総合風邪薬は奥地に行けば行くほど現地の方からせがまれるくらい欲しがられます。

予防注射関係は、注射針の使いまわしなどで感染症感染も考えられるため、出来るだけ日本で行うようにしましょう。

 

③ 仲良くなっても、あまり酒は一緒に飲まないこと。

酒を飲むと豹変する可能性があるため、よほど親しくない限り、

もしくは大人数で何かあっても現地の方が対応してくれると分かっている時以外は飲まない。

海外ではお酒でのトラブルが多いことから、野外で飲むことを法律で禁止している国が有るくらいですので注意しましょう。

 

④ プレゼントは日本のお金、特に小銭の他、折り紙の鶴なども好評です。

海外での日本を思ってもらうプレゼントは、やはり硬貨が無難。

(詳しくは知りませんが、5円や50円など、穴の開いたものが珍しく喜ばれると聞きます)。

折り紙も有名で、鶴を折ったりしたものは喜ばれます。

色々お世話になった外国の方に、小銭がなかったので千円札を渡したら反応が微妙でしたので小銭で良いです。

高いのに微妙な反応だった時に、返して欲しいとは言えませんでした。

 

⑤ 都合の悪い時は言語が聞き取れない振りも必要。

面倒なことに巻き込まれそうなときは、わざと言語が分からない振りをして逃げることも時には必要です。

コミュニケーション能力とは、言語(英語など)をしゃべることが出来る能力のみではありません。

 

⑥ お金は分散化して持つと良いと思います。

財布はもちろん、腰やバックパックの中など、現金は分散化しての持ち歩きが基本です。

 

⑦ 現地の物を食べることで仲が良くなります。

とにかく、現地で食べられているものを一緒に食べることで向こうがこちらを信頼してくれます。

パプアニューギニアでは、現地で食べられている生のイモムシを食べたら大喜びしていました。

 

⑧ こちらの予算は知らせない。

ガイドやポーターを雇う時に、こちらの手持ちを知らせない方が良いです。

こちらの手持ちの概要が分かると、その額に合わせて金額を高く調整してこようとしてきます。

 

⑨ 勝手にしてきてもサービスは基本有料。

親切心の人もたまにはいますが、基本何かをしてきたら(撮影や道案内や爪とぎなど)、後になってお金を請求してくるため、サービスは受けない、受けるなら有料という認識で受けること。

 

まとめ

行き先や滞在期間に応じて必要なバックパック容量や種類は大きく変わってきます。

また、予測不能な事態も事前に想定し

しっかりと準備をしておくことで旅の快適さは大きく変わってきます。

旅の前にはぜひ一度好日山荘にお越しいただき、スタッフにご相談ください。

今回、バックパック旅行の経験・ノウハウを教えてくれたのは「横浜西口店スタッフ 長谷川スタッフ」

この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」

好日山荘マガジン 編集部

登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!